命カラガラたどり着いた「戸隠スキー場」。
最後のエイドです。
「戸隠そば」が目玉のエイド。
まっさきに、そばをいただきます。
ヨレヨレと、座るにも、体の動きがいちいち
スローモーションでした。
食べようとお椀に手をかけたとき、
お椀をひっくり返してしまうという痛恨のミス!
そばが全てこぼれました。
(ヘロヘロだ・・・)
「(ごめんなさい)おかわりくださーい」
「どんどん食べてくださいねーー!」
暖かいスタッフさんに癒されました。
ありがとう(涙)
なんとか、胃の中に入ってくれました。
温かい汁も沁みました。
ふと足元を見ると、何色かも分からないほど、
ドロドロになったシューズ。
(つかれた・・・)
そばを食べ終わると、
エイドの中をフラフラと彷徨っていました。
甘酒を飲んで、シャリ玉を頬張って、
カットフルーツもひとつふたつ、つまんで。
そして、予定メニューには無い、
カレーがありました!
「あと、ここにあるだけです~」
残り5皿。
ヨレヨレと手を伸ばして、
お腹の中に、ムリクリ収めました。
このカレーが、
後々の、特に登りのパワーになりました。
とにかく、腹ごしらえを終えて、
あたりを見渡すと、
まさか!
石川さんの姿が見えました。
ここにいるとは思ってもみませんでした。
「吊り橋で渋滞していてゴメン!」
来る選手、来る選手に謝っていた、
石川さんがそこにいました。
救世主がそこにいたのです。
単刀直入に石川さんに質問しました。
「この時間に出発して、完走出来ますか!?」
ガイダンスでは、ギリギリの時間。
その時刻は石川さんが設定したんだから、
本人に聞くのが間違いないと思ったんです。
「山を登って下るのに、3時間!
下ってから林道を1時間!
これで、完走です!」
なんと力強いお言葉!
現在、夜の11時。
3時間と1時間、
合わせて4時間後は、午前3時。
制限時刻は午前3時30分だから・・・
(やっぱりギリギリだけど、
その通り上手く行くか分からないけど、
石川さんの言葉を信じよう!)
完走への道筋に、
パーッと光が差し込んできました。
救世主は、石川さんでした。
(その時の写真がないのでイメージ。
先週の斑尾フォレストにて。)
はて、妻は?
エイド中を探せど、見当たりません。
実は、そばをおかわりして、
ペツルのヘッドランプステーションで
スペア電池の交換をしてもらっていました。
点灯から約5時間。
買ったばかりのおろしたてで、
最高出力モードのままで点灯させていて、
バッテリーが終わっており。
ここで、少し時間をロス。
まあ、いいんです(笑)
トイレを済ませて、
23時10分にエイドアウト。
ラスボス瑪瑙山に、立ち向かいます。
山のとりつきで、既に激しい泥濘です。
泥濘
というか、
雨水からの泥川、でした。
もうこの頃には、諦めの境地。
泥濘の真ん中に積極的に足をツッコミます(^^)
あぁ、そこに泥濘あったんだ(笑)
みたいな。
そして、登り!
2時間くらい急登を登ります。
途中に平坦な部分があり、
スタッフが3人くらい待ち構えていました。
「ここから1キロ登りまーす」
(アレ?頂上じゃなかったのね(泣))
トレランあるあるなニセピークに
騙され、心折れるパターン(笑)
「ピークかと思いましたよ~~」
そして、ここからが、更に苦しかった。
だんだんとガスってきて、
ライトの光も見えにくくなり。
先に行く妻は、相変わらず
後ろを振り返りません。
気付くと少しづつ離されていきます。
苦しみながらも追いついていくと、
集団を離れて二人でグイグイ進む展開に(泣)
そして!
ようやく瑪瑙山の山頂~~~!
(ライト点灯に気づいていない・・・)
山頂にも、
スタッフが3人くらい立ってくれています。
この寒い中、ホントにありがとう!
さて、ここからは、
ゲレンデのような開けた斜面を下ります。
暗闇の霧の中を走るランナーの姿が、
遠くの方まで連なって見えるのが、
とても幻想的でした。
(写真とっときゃよかった)
ゲレンデを終えると、
岩まじりのテクニカルな下りです。
なかなか走らせてはくれません。
一歩間違えると
足を怪我してしまうような足場でした。
こーゆーところは、
妻は苦手のようで、ワタクシが前を行きます。
(時間かかるなー)
ようやく下りきると、
ここからが微妙な登りに入ります。
ここもキツかった~~!
泥濘がひどい上に、
雨で増水した小川があちこち
トレイルを横切っています。
どうやらさっきの岩まじりの下りで
足首をひねったみたいで、痛い。
ここは積極的に足を、小川にツッコミます!
アイシング~~♪
冷たくて気持ちいい。
シューズの泥も流されてキレイになる~♪
登り基調でウォーキングなものですから
列が止まったりすると、なお好都合♪
と思う自分がいました。
「雨で濡れる⇒冷たい⇒つらい」
普通の常識が、
壊れた瞬間でございました(笑)
そして!
ピークを越えて、下り~~!
この下りも長かった!
もう、
下りの斜面にムリヤリ走らされている感じで、
自分ではコントロールが効きません。
周囲のランナーは
徐々に時間が無くなっていることに
気付いているのか、
焦り気味にペースが上がっています。
そんなこんなで、
トレイルを抜けて、林道へ出た!
山が終わった!
W3 飯縄山登山口(103Km)
IN 1時55分
OUT 1時57分
2時間45分で山を下れました!
石川さんのアドバイス3時間目安を
なんとかクリアできました。
制限時間の3時30分まで、
残り1時間30分。
ガイダンスの目安到着時刻1時50分
と、ほぼ同じ時刻!
残りの距離は約7キロ!
高低図を見ると、ほぼ平坦な林道!
残された時間は1時間30分。
頑張れば完走できるところまで、
たどりついた気がしてました。
まだまだつづく~
(なんとか次回を最終回にしたいっ!)