体中の水分がカラカラな中、
ようやく最終エイド「出ノ口」にたどり着きました。
水をかぶりたいところでしたが、
かぶり水は見当たらなかったような・・・
持っていたソフトフラスクを絞って、
水を頭にかけました。
(もう水が無くなる心配はないので)
ひとまず、
なにかないか、とエイドを物色すると・・・
ん?
水素水?
見たことはありますが、
実際に飲むのは初めてです。
味はフツーの水ですが、
冷たくてうまい!
気のせいか、
身体に効いてきた!ような・・・
パウチに入っておりますが、
量は0.5リットル入っていて、
一気に飲み干してやりました(笑)
エイド滞在は約30分。
とりあえず、
上半身だけでも着替えて
リフレッシュ!
その後は、椅子に座って、ボーっと休憩。
食べ物はもう入らないので、ボーっと20分ほど。
その間、
妻は、
エイドにある饅頭を
モリモリ食べておりました。
不思議に思っていたことがありました。
ひとつ前のエイド、アスペクタから、
青いルートをやってきたワケなんですが、
感覚的に
黄色いルートを通ってきたような
錯覚に陥っているのです。
実際は、
ちゃんと離れた場所にたどり着いているのに、
ぐるっとループして、
前のエイドに戻ってきたような感覚です。
同じような景色が続いていたことも理由だと思うんですが、
寝不足で幻覚を見ていたのかも(笑)
謎のループ現象でした。
さて、重い腰をあげて、
いよいよラスボス「俵山」
に向けて出発します。
ふたやまの、ふたつめ!
残り8.4キロ!!
まずは、延々と続くロード!
そして、基本登りな森林をくねくねと進み、
森林を出たところで、ガツンとした急登に入りました。
このあたりから、
暑さがコタえてくるようになり、
汗だくで足を前に、
いや上に進めます。
あまりにも傾斜がきつくて、
小休止をときどき入れるほど。
ピークに到達したーーっ!!
と、思いきや、
その先には更に、こんもりしたコブ(笑)!
ニセピークに騙されました(泣)
遠くに選手がジグザクに登っています。
(きついなぁ・・・)
そんな時も、
10メートルくらい先を
力強く進んでいく妻でした。
身体を
持ち上げ、
持ち上げ、
持ち上げて、
そして、ついに!
俵山に登頂!!
最後に見る阿蘇山(たぶん(笑))。
そうなんです。
この写真で見ると、
左から回り込んで、阿蘇山の向こうを通って、
右から回り込んで、ぐるーっと周ってきました。
しみじみと・・・
疲れが吹き飛ぶような気がしました。
気が(笑)
頂上におられた
スタッフさんに撮っていただきました。
いや~
至福の時間ですよ。
もうこれで、登りはないんですから・・・
多分・・・
10分ほど、
頂上で 嬉しい時間を堪能。
さて。
下山していくわけですが、
地図もあまりよく見ていなかったので、
方向や距離感がよく分かっておらず。
もはや、単に進むだけ。
下りはラクかなと思いきや、
もう力は残っていなくて、
しかも脚はすでに売切れ・・・
ペースを上げることはできません。
そんな中、
後ろから猛スピードで来るランナーさんが
「もう少しで30時間切れるので、先を急ぎますね~」
と、爆走して行かれました。
30時間?
下りといえど、
ペースアップは不可能!
というわけで、そこはこだわらずに
マイペースで進みます。
ここにきて、
木の根が張ったトレイルとなり、
下手すると、ロストしそうな感じです。
慎重にマーキングをフォローしながら、
進んでいくと・・・
最後の最後で、
絶景と、心地良いシングルトラック!
振り返りますと・・・
嬉しそうです(笑)
そして
そして
そして!
ついに、
ゴールが見えてきました!
え?
どこ?
ここです。
写真では、かなり近くに見えますが・・・
ここからが長かった!
ゴールが見えているのに、
下っても、下っても、ゴールが近づいて来ない!
ゴールの放送も聞こえてはいるんですが・・・
はやる気持ちを抑えきれずに、
とにかく、転がるように下るーーっ!!
そして。
ついに
ゴーーーーール!!!!
121キロ、阿蘇山をほぼ一周!!
2日間かけて、一睡もせず、
自分の足で走って来ました!
しかも、
制限時間の32時間に対して、
2時間残しての
「脱」テールエンダーなタイム!!
もう少し休んでもよかった・・・(笑)
最終回へとつづく~~~っ