笹ヶ峰エイドを出てからは、
しばらく牧場の中を進みます。
並走しながら、
お互いそれまであった出来事を
かいつまんで報告。
妻からは、
・スタートのハイジから、A1のバンフまでは、
歩いて行けるほど意外に近かったこと。
・車を停めた「妙高市赤倉体育センター」
（最終日の表彰式会場です）から
バスに乗って、コンビニに寄ったり、
関川の私設エイドを見学したり、
して、そのまま来たわけではないこと。
・バスの中で、空いていた席が男性の隣だったこと。
・関川の私設エイドで、バスに乗り遅れそうになったんだけど、
その男性が、まだ隣の女性が帰ってきていない、と
運転手に告げてくれて、いい人だと思った、ということ。
・最初は沈黙が流れたけど、こちらから話しかけたら、
やっぱりペーサー同士、話がはずんだこと。
・その男性は、３年前に選手として完走、
今回は頼まれてペーサーをやることになった。
でも、トレーニング不足で、とても不安だということ。
・さっき、エイドでエールを交わしたのがその男性ということ。
・その男性がツィッターのやり方を親切に教えてくれたこと。
・他のペーサーの人たちとも、いろいろと話ができたり、
エイドの休憩スペースで、持参した食べ物をつまみあったりして、
楽しい時間を過ごせた、ということ。
・走る鏑木さんを初めて応援できたこと。
・エイドにナオさんとキヨさんらしき人が、突然現れて、
「まだ一歩も走っていないのに、もう幻覚！？」
と、ビックリしたこと（笑）
などなど、
早朝のスタートから合流した夕方まで、
長時間にわたり、
なんとか
楽しく過ごしてくれていたことに安心しました。
ワタクシからは、
・疲れているけど、食べまくってきたので、ヘロヘロではない。
・でも、さすがに、６０キロ以上走ってきており、
基本、先に走ってもらって引っ張ってほしい。
てな、ことを伝えました。
牧場はフカフカな牧草の上を走りますので、
しかも靴下もシューズも全とっかえしてますから、
気持ちよく走れました。
（後半、気持ちよく走れたのは、ここが最初で最後でした）
牧場を抜けると、
キャンプ場の中を通り抜けます
夕暮れのムーディーな雰囲気で、
いい感じです。
ここでも、妻が、ペーサーの女性に
声をかけられます。
（たくさん知り合いができたな・・・）
そして、乙見湖を通過すると、
階段！！
スパトレの階段に比べれば、
なんてことありません（笑）
階段を登り切ると、そこからトレイルに入ります。
鬱蒼とした森の中で暗い！
このあたりで、ライトを点灯。１８時くらい。
しばらくすると、林道に入ります。
７０キロ地点あたりで、
すぐ前に、見たことがあるランナー！
「アレ？......アレ？」
はまちさんでした。
はまちさん「来た～～～！」
意外に早く追いつきました。
かなり、お疲れなご様子。
「この林道、登ってますよね！💢」
「そう！そう！キツイね～！💢」
お互い毒を吐きながら、
少しの間、並走しました。
林道・・・
走れるところは、ゆっくりでもいいから走る。
多少の登りも、一人だったら、心折れて歩くところですが、
ぐいぐいと力強く走ります。
妻が。（笑）
ここは、なにげに頑張りどころだったな～
そして。
ウォーターエイドに到着しました！
W２ 西登山道入口 （７６ｋｍ）
IN １８時５０分
OUT １８時５３分
ヒーコラいいながら、少し冷静に考えました。
たぶん、この時刻は、
完走ペースギリギリではなかろうか？
準備したペース表も
だんだんアテに出来なくなってきました。
レポを書いている現在、確認すると、
完走ラインは、１８時４５分。
写真は、ガイダンスのパワポ。
１１０ｋｍのF（完走）時間が１３時間１５分。
スタートの５時３０分から数えると、１８時４５分、
という計算。
不安は当たっていました。
さきほどの笹ヶ峰エイドの関門は１７時３０分。
ワタクシ達１７時１５分に出発したので、
結構ギリギリな戦いに突入していたようです。
ウォーターエイドでは、
温かい粉飴が提供されていました。
ここから、登山が始まります。
次のA５大林林道までは、約５キロの道のりです。
この山越えが、一番キツかったように思います。
なんといっても、泥濘地獄！
まだここは、ずーっと泥濘をよけて歩いていました。
ところどころで、息も絶え絶えな、１００マイルの選手も。
登り切ってからも、
走るにはほど遠い泥濘が続いていました。
下りも、走りづらいパートが続いて、
かなり時間を使ってしまいました。
登りは、
疲労が蓄積したワタクシではなく、
妻に先を行ってもらい、
キツイ傾斜の下りは、ワタクシが先に行く、
というパターンがこの区間で固まりました。
泥濘に苦しんだこの区間、
たった５キロの道のりに、
１時間２０分かかってしまいました。
A５大林林道 （８１ｋｍ）
IN ２０時１０分
OUT ２０時２０分
ここでは、
豆スープ。
レモンティー、コーヒー。
オレンジ、リンゴ。
美味しくいただきました。
長野だけに、リンゴが最強でした。
スープはパタゴニア製の、
スパイシーな豆スープで、辛口仕様。
美味しいうえに、目が覚めた！
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そして、完走目標時刻との差は？
２０時２５分に対して、約５分ほどの遅れで
ギリギリのペースをキープ。
二人、トイレを済まして、
そそくさとエイドを後にします。
次の、A６戸隠スキー場までは、約１２キロ。
高低図を見ると、
平坦な区間。
ボーナス区間だと、思っていました。
思っていました・・・
まずは、戸隠牧場（？）の中を通り抜けているらしい。
真っ暗な中に、ランナーのライトが幻想的に連なっていて、
多少（笑）癒されます。
（イメージ）
絶対走れない登りの林道を、ガシガシとウォーク。
妻が（笑）。
かれこれ１５時間以上動いていますが、
動けなくなるのだけは避けたくて、
１時間おきに、ジェルを入れ続けています。
かなり、義務的な感じになってきました。
飽きないよう、市販のジェルと粉飴ジェルを交互に。
だんだん、どのポケットにどっちを入れたのかも、
忘れてきて、もうどっちでもよくなってきました（笑）
平坦なんだけど、
泥濘も相変わらず。
そして、狭いトレイルで、ところどころに、
滑る木板が泥濘に浮いており、
一歩一歩が神経を削るような感じでした。
ゼイハァな登りがあったりして。
まったく、ボーナス区間ではありませんでしたヨ（泣）
ここで、ペーサーの妻から、
少しづつ遅れ始めてきました。
けっこう疲れていたんだと思います。
妻は、後ろを振り返ることはせず、
ワタクシの気配とライトの光で、
距離感を確認していたようで。
の、わりには、随分と先に行くなぁ。
もはや、ワタクシ、直後のランナーに
「お先にどうぞ」状態でした。
行かせたランナーは、元気に
妻の後を進んでいます。
勘違いの「ミス」トレイン！！
いい感じで進んでいくので、
いい感じで離されていきます。
（オーーーイ！）
追いつきたくても、走る力が１ミリも残ってなく（笑）
妻が間違いに気づき、
待ってもらうことが、しばしば。
そんなこんなで、
体力的に非常に苦しい区間でした。
精神的にも、きつく。
もしかすると完走できないかも？
と考えておりました。
周囲のランナーはもくもくと足を進めており、
特に焦っている様子ではありません。
でも、バッドコンディションで、
相当時間がかかっているし。
でも、これ以上ペースを上げることは無理。
あーだこーだと考えつつも、
結局、今出来る
脚を前に進めるしかないなと。
それで、もし完走できなくても、
それは結果でしかなく。
それでいいんだ、と思おう。
強制的に頭の中をまとめてやりました。
トーフメンタル！
戸隠の手前もぬかるみがひどくて、
なかなか思うように足を運ぶことができませんでした。
あと１キロが、長かった～！
そして、ついに、
戸隠エイドに到着！！！
A６ 戸隠スキー場 （９３キロ）
IN ２２時４５分
OUT ２３時１０分
果たして、完走ペースからは、
どれだけ遅れている？
２２時５０分が完走ラインだから、
まだまだ、ギリギリ！
しかも、エイド滞在を含めると、
黄信号が点灯－－－－！
そして、ここで、救世主が登場します。
するんです。
まだまだ、次回へつづく～～～！
