A1バンフ(23キロ)から、次はA2熊坂(39キロ)を目指します。
約16キロの区間。
斑尾の森を抜けて、袴岳を登り、後は下っていく区間。
石川さんからは、
「いいですか。」
「A2熊坂までは、ウォームアップですよ!
A2からスタートだというくらいでちょうどいいんです。
袴岳から熊坂までの気持ちいいい下りは、
イージーに、ペースを落として、下ってください!」
上・・・100マイル
下・・・110キロ
下の矢印のところが、その下りです。
なかなか気持ちよさそうな感じですね。
手前の、少し盛り上がっているのが、袴岳。
A1バンフのエイドを出るとすぐに、
ロードを渡って、森に入ります。
地元のオジサンが、
「森を楽しんで!ほら歩いていないで、走って!走って!」
と、ゲキを飛ばしています。
ホントは抑えなきゃいけないんですが、
ついつい、楽しく、走ってしまいました(汗)。
なぜなら、斑尾エリアの、
個人的に最もお気に入りな区間だからなんです。
「シングルトラック」
いつまでも、ずっと、走っていけそうな気がしてきます。
ふと、思いました。
ここのトレイルは、
極上のフカフカ、
というだけでなく、
あたたかくて、やさしい。
よく考えてみれば、
数週間前に、台風が通り過ぎて、
倒木やら、なんやら、で相当荒れたはずですが、
とても、キレイな状態です。
感謝の気持ちしかありません。
まっすぐな道だけでなく、多少うねった道もあり。
脚を使ってしまった!
左に折れまして、
袴岳へのルートを少しづつ、登っていきます。
大体200mくらい標高を上げます。
3つほど、ニセピークに騙されながら、
30キロの看板を少し超えたあたりで、
袴岳の頂上に到着。
何人かの選手が、ベンチで休憩しています。
が、ここは止まらずに、先を急ぎます。
↑ 頂上手前
九十九折気味な下りが終わると、
一旦道路に出て、
すぐに、林道に入っていきます。
この辺りからは、未経験のルートです。
ワクワク。ドキドキ。
↑ 林道入口
ここで、ジェルや水分を投入して、
一息入れます。
うーむ。
ここにきて、右膝に違和感を感じ始めました。
(さっきの、斑尾のトレイルで、
脚を無駄に使っちまったかな?)
ここから先、6キロほど、長い下りの林道を進みます。
抑えて、やさしく
抑えて、やさしく
念仏を唱えながら、下っていきます。
もっと、スピード出せるんだけど、
一段階ギアを落として、ゆっくりと!
速い集団が、次々と追い抜いていく!
我慢、我慢。
というより、右膝の違和感が気になって、
ゆっくりでしか、下れない状態になってきました(泣)
だんだんキツくなってきたので、
同じようなペースの方のすぐ後ろに着いていく。
だーまえさん直伝「コバンザメ作戦」を発動!(笑)
すると、ワタクシの後ろにも「ココバンザメ」、
更にその後ろにも「コココバンザメ」が着いて。
4人のサメ集団で5キロほど下ることに!
林道が終わり、
町に降りてきました。
サメ集団も同時に離散。
「暑い!!!」
急に暑さを感じます。
蕎麦畑(?)の花がキレイに咲いていました。
そして、
目指してきたエイドに到着です。
A2 熊坂 (39キロ)
IN 11時20分
OUT 11時30分
19時間目標の理想ペース通り!
が、しかし!
ここからスタートのつもりで
って、
もうすでにバテ気味ですけど~(笑)
着くなり、
まずは、水を頭から、そして両足に、ぶっかけます。
暑いのが辛くて、
脚をとにかく冷やしたかった!
いったん、ヒザの痛みは治まりました。
ここの名物は、冷やしトマトです。
樽に浮かんでいるトマトを丸かじり!
「美味い!」
ミニトマトはよくあるメニューですが、
丸ごとトマトは初めてかも。
そして、あんパン1個にオレンジを3切れほど。
冷ややっこも、美味い!
かかっている醤油が、
普通の醤油ですが、絶品に感じる!
ジェルのゴミ出しやら、水分の補充をしたら、
再び、カットされているトマトとあんぱんと冷ややっこに
てを伸ばします。
カットトマトには、塩があますことなく、
ふりかかっていて、塩分が体に染みこむ!
もう一押しお腹に詰め込みます。
トイレは?!
10人くらい並んでいたので、パス!
ここで、写真を撮るときに、
スマホの画面で、
ナオさんのツィートに気づきました。
「笹ヶ峰で待つ!」
(えーっ!山奥でっせ~~。遠いよ~)
あまりの嬉しさに、目ん玉が飛び出そうになりました。
半信半疑な状態で、熊坂エイドを後にします。
関川!
緑のフカフカな河川敷に癒されます。
振り返って、エイド方面。
みんな、トボトボとウォーキング。
これから、登り基調の河川敷ロードが延々と続くパートに入っていくので、
気持ちを固めていくような感じでしょうか。
約7キロ続くわけですが、
基本、登りなので、歩き通したくなります。
ここを走るか、走らないか、で大きくタイムが、
変わってくる。
と、石川さんが言ってました。
高低図を見ると、優しい登りな感じ。
いったん、橋を渡って折り返し、
川上に向かいます。
沿道で、地元の方々でしょうか?
ご年配のおじさん、おばさん、が応援してくれています。
嬉しいですよね。
もっと、砂利道を、想像していたんですが、
意外にも、ゴルフ場のフェアウェイのような、
フカフカな路面も多くて、走りやすかったです。
過去のいろんな方々のブログを読むと、
このパートは、暑くて、登っていて、消耗が激しい
と言われていましたが、
今日は曇りで暑くはない!
よかった~
ラン&ウォークで、微妙な登りを登っていきます。
だんだんと、
抜かしたり、抜かされて、
というのを、
同じ選手と繰り返すようになってきました。
林道あるあるですね。
数日前からの雨で、川の水量が多い!
そして・・・・・
ついに見えてきた!
私設エイドに着きました。
長かった関川の河川敷ロードが終わる、
という意味でもあります。
こどもたちが、コーラをふるまってくれています。
あまりにも一生懸命な姿に、
普段はそんなに飲まないコーラを
おかわりしてしまいました(笑)
まずは、お吸い物。
やさしい。
そして、カットフルーツ。
・冷凍パイン
・梨
・グレープフルーツ
・すいか
梅干しも1個1個アルミ皿に並べてあり、
どれも、おいしかった~
生き返りました!
ありがとうございます!
きれいなトイレで、
スッキリいたしまして。
5分ほどで、戻ります。
ここからは、
ロードを少しきつめに、
登って、トレイルへ。
前後のランナーも、まばらになって、
単独の状態になる時間帯も出てきました。
チクリ!!
ふくらはぎが、何かに刺された!
あたりを見回しても、
なにも、いません。
(ブユ?ハチ?)
ザックからポイズンリムーバーを
出すのが面倒だったので、
ゲイターを下ろして、
爪でつねるという、原始的応急処置
を施しておきました。
しばらく、進んでいくと、
急に視界が開けてきました。
野尻湖!
そして、湖の先にある山は、
斑尾山!
スタートした斑尾山から見た山に来ました!
数時間前に見た景色をもう一度。
はるばる反対側まで来ましたね~
と、ここで、フッと思いました。
さっき、ふくらはぎを刺してきたのは、
斑尾で最後までしつこく追いかけてきた
(ランナーでいえばサブスリーの実力を持つ)
エリートスズメバチが、
ここまで追いかけてきたのでは?
スズメバチって1日の総飛行距離が100キロを超える
脅威のスタミナを持つらしい・・・
おそるべし、スズメバチ!
ここまで約40キロ、ロックオンされていたとは・・・(笑)
振り切ったと思っていましたが、油断してました。
ここからは、約3キロほど、
気持ちいい下りのシングルトラックです。
しかし、随分と疲れてきました。
スピードが出ません。
独りで進んでいると、
後ろからどんどん追いつかれ、
「お先にどうぞ」を繰り返すこと数回。
下りきると、黒姫エイドに着きました!
疲れた~~~~
A3 黒姫(52キロ)
IN 13時40分
OUT 13時55分
計画よりも25分ほど遅れて到着です。
まだ
最低目標には10分くらいの貯金がありました。
エイド食は、、、
・そうめん
・温泉饅頭
・笹寿司
ひととおり、補給します。
そうめんをおかわりしたかったんですが、
「今、次の麺を茹でています!」
なので、笹寿司をおかわり。
この次は、長い登りが続くので、
しっかりと、炭水化物をお腹に詰め込みます。
このエイドから、
ドリンクもあったかいものが出てきたりして。
暖かい「延命茶」をいただき、ほっこりしました。
そして、楽しみにしていた、巨峰は?
売り切れていた!
残念!
このエイドは、100マイルのペーサー合流ポイントでもあり。
人でごったがえしていました。
話す相手もおらず、
一抹の孤独感を感じながら、
そそくさとエイドを出ることにしました。
滞在時間は15分。
トイレは?
並んでいるのでパス!
次の笹ヶ峰エイドまでは、約11キロ!
ペーサーとの合流ポイントでもあり、
ドロップバッグの受け取りポイントでもあり、
そして、ナオさんが待っているかもしれない
という、ビッグエイドに向かいます。
まだまだ、つづく~~~