ももの夫婦ランの日記

大会には夫婦で参加。最近は長めのトレイルに挑戦中。

2023 奥信濃100 最終回!!

次の関門ポイント、A6ケヤキの森は、

12キロ先のエイドです。

ここから先は、里山エリア。

ケヤキの森を経由して、

糠塚エイドに戻ってくるループ。

前回は走らせてもらえなかった道です。

まずは、ロードを歩きで登っていく。

タンタンと力強く登っていく妻に

必死についていく。

今回、ポールを初投入したわけですが、

腕振りの力がそのまま推進力に変わるし、

リズムもできるので、

使えるレースでは、かなり有効だと思う。

登りの強い妻についていくのに、

かなり助けられた。

そこ?(笑)

 

ケヤキの森から戻ってくる、

先行するランナーとすれ違う区間で、

すれ違うたびに、声をかけあって、励まして。

でも、むしろ励まされたのは、

コッチの方で。

くるりとUターンしてぇ・・・(笑)

そんなヨコシマな気持ちをグッとこらえて進む。

アスファルトのロードも終わって、

砂利道の林道を登っていきます。

林道の脇を川が流れていて・・・

日中の沢登りもそうなんだけど、

この地域は水が多いのね。

さすがに夜になって暑さは弱まっていたから、

川の水を飲んだりしませんでしたよ(笑)

 

ほどなくピークを越えて、

周りのランナーが走り出す。

今日は、妻が先に行ってしまうパターン

が続いてきましたが、

さすがに夜、ということもあって、

離れて爆走することもなく(笑)。

妻は、逆に背後に位置取りして、

しばらく進んでおりました。

そして・・・

この下りが、異様に長い。

さっきのカヤの平から糠塚の下り林道も

そうだったんだけど、

とにかく緩くて、

強い意志で走り続けなくてはいけない。

70キロを超えてきて、

足は徐々に終わりを迎えているなか、

走り続けるのはかなりツラくて。

ときどき歩きを入れる。

そして、だんだんと、

歩きの割合が増えてくる。

(キツイな・・・)

すると・・・

「予定よりも30分遅れているから、

(のんびり歩いていると)間に合わなくなるよ」

後ろから妻のチェックが入った(笑)。

前の糠塚エイドを出発したのは、

19時30分くらい。

そもそも糠塚エイドに到着したのが、

妻よりも15分ほど遅れ。

出発も15分くらい遅れているので、

そんな単純計算になります。

正確には20分くらいの遅れなんだけど、

このまま歩きを入れながら進むと、

あっという間に借金は膨らみます。

ここで、意を決して、歩くのはやめて、

頑張って走り続けることに、

心を入れ替えました。

つまり・・・

サボるのはやめました(笑)

それでも・・・

ツラかった・・・

とにかく、長い。

ホントに長い。

飽きるほど長い!

ここ、ホントに大事だから

何回も言います!(笑)

10キロもない下りなんだけど。

ひたすら走り続けて、

ようやく、

次のエイドに到着しました。

 

A6ケヤキの森(84キロ)

到着 21時17分

計画 21時05分

予定よりも、

なんとか15分遅れに収めて到着。

 

入り口の公衆トイレに入って、

汗だくの顔を水道で洗ってから、

エイドにイン。

(公式フォトギャラリーより)

エイド食は蕎麦。

カップに入った蕎麦をトゥルンとイッキ飲み(笑)

量は少ないけど、十分です。

先行していたナガイモくんやさりーさんたちが

休んでいました。

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ぶっ倒れてる。

そりゃそのはずで、ここまで長かったから(笑)

「今回は早く着きましたね。覚醒したんですか?」

と、トラ。

「うん。遅いって言われて。心を入れ替えた(笑)」

 

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ここまで来て、

みんな、かなり疲弊していて、放心状態な感じ。

そういえば・・・トラって

エイドでは、いつも

食べ物の前をふらふらしているのですよ。

気づくと、食べ物の前をトラがウロウロしてる。

よく見ると、食べ物を物色していて、

常になにかを口に入れているんだよね。

そんな姿を毎エイド目にしていたことを

思い出しました。

それが強さの秘訣か!(笑)

 

少しストレッチして、

身支度を整えて、

15分くらいでエイドを出発。

さりーさんは、胃をやられていて、

少し休んでいく、と。

 

ここまでは、なんとか15分遅れくらいで

来ていたんだけど、

次の糠塚まで登り基調なルートで、

まったく安心できない。

歩きも早歩きで進んでいきます。

すると先に出発していた

ナガイモくんとトラのペアに追いついて。

直後に、

さりーさんたちが追いついてきて。

みんなで集団になって進む感じとなり。

とはいえ、みんな疲労で口数は少ない。

トレイルに入って、

それなりの山登りになると、

みんな無口になって、黙々と進む。

林道だけなのかな?

と、思っていたんだけど、結構な山登りで。

ここまで来てイヤらしい!

いい加減にしろ!!

な~んて、思っていたら、

「こんなコース考えたの誰だ!」

貼り紙が現れて。

おいっ!(笑)

確信犯?(笑)

心の声を代弁してくれていました(笑)

 

ようやく登りも落ち着いてきたと思ったら、

ナガイモくんが

先に行くトラを追いかけるように走り出し。

林道に出てから、さりーさんたちが

走り出して。

改心したとはいえ(笑)、

走り出す力は残っておらず。

とにかくピークを過ぎるまで、

歩くしか出来なかった。

そして、

ピークを越えてからの林道の下り。

走り出したけど、

脚がもう売り切れていて、

着地するたびに、

太ももから足裏まで痛い。

この時間帯に登ってくる

後続ランナーはいない。

最後の方を進んでいるから、そりゃそうだ。

前後にもランナーはいないなか、

暗闇を二人で進んでいく。

 

ようやく、ようやく、

最後のエイド、

3回目の糠塚エイドに着いた。

 

A7 糠塚(95キロ)

到着 23時55分

計画 23時45分

 

迎えてくれるスタッフが暖かく

声をかけてくれる。f:id:momo20150410:20230716125536j:image
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1回目、2回目と違って、

人が少ない。

ここでも、豚汁を1杯もらう。

具無しの汁オンリーで。

もう汁しか入らない(泣)

 

10分くらいの遅れだけど、

大きな遅れはなく、ここまで来れた。

残り2時間で、ゴールまで5キロ。

ここで、

完走をほぼ確信しました。

転んで骨折しなければ完走できる(笑)

豚汁をおかわりして、

汁に浸る(笑)

先に到着していたみんなが、

先に出発していきます。

みんなも、

もう完走は間違いないだろう、と。

さりーさんが

「もう残りは歩きで行くね」と。

「もう少し休んだら行きます」

 

5分後には出発しました。

こちらも、

もう走る力が残っておらず。

昼間に一度来た道を戻る。

こんな急な坂だったのねぇ・・・

昼間は暑くてここで湧き水を飲んだねぇ・・・

な~んて、いちいち浸りながら、

完走への道を走らずに歩いていく。

ギリギリだったら走るしかないんだけど、

余裕をもって歩いて進める。

頑張ってきてよかった・・・

改心してよかった・・・(笑)

そんなウィニングウォークで(笑)

進んで。

 

そして。

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ここまで、やっと来たよ。

トレイルを終えて、

ジャンプ台を超えて、

ゴール前のゲレンデに来ると・・・

もう先にゴールしていると思っていた、

ペーサーのトラとパパさんが待っていてくれて。

「みんなで一緒にゴールしよう!」と。

ウソみたいな話!

待ってくれていたんだ・・・

ありがとう~

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ゲレンデの中腹で、みんなと合流して・・・

みんなで一緒に登る。

ヒーコラ、グイグイ、というより、

ここまでの

長かった道のりを噛みしめながら。

みんな心の中は一つだったはず。

そう・・・

「やっと・・・終われる」(笑)

 

ゴール目前で、

ボランティアの方々による

花道ができていました。

制限時間まで残り1時間を切っている

ゴールデンアワー

「おかえりー!」

「おつかれさまー!」

「よくやったー!」

「おめでとー!」

まったく知らない人たちから、

ねぎらいや、祝福のシャワーを浴びる。

汗や泥を洗い流してくれる気分でした。

諦めないで、頑張って

走り続けてきてよかった。

いや、かなり歩いたけど(笑)

これがウルトラの魅力、と思える瞬間を

噛み締めて、一歩一歩。

隊長もゴールで待ってくれていた。

ありがとう!!

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花道を抜けて、

みんなで一緒にゴールへ。

100キロも走ってきて、

一緒にゴールするっていうのも、

奇跡でしょう。

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ゴールを切った後、隣にいたナガイモくんと

固く握手を交わして。

心の中では、

「これでポイント貯まったね。

来年のビッグレース頑張って!」

な~んて、

脳裏に浮かんでいたのはナイショです(笑)

冗談はさておき、

仲間と一緒に進んだ100キロの長丁場、

感謝の気持ちしかありません。

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昨年の宿題を提出できました!!

暑さにやられて、

補給がおろそか、

走り続けられない、

まったくダメダメな状態で、

よく完走できたと思う。

『改心』・・・大事だ(笑)

いろいろ学びのあった(?)

100キロでした。

 

レース後は、パノラマランドの日帰り湯で、

汗をサッパリ流して帰路につきました。

風呂あがりに見つけたブヨの刺され跡が4つ。

これが数日後には30か所くらいになっていて、

3週間ほど悶絶していたのが、

信濃のいい思い出です(笑)

 

 

おわり