ももの夫婦ランの日記

大会には夫婦で参加。最近は長めのトレイルに挑戦中。

2022 信越五岳 ~黒姫から笹ヶ峰まで~

今回は、過去イチ

シリアスなレポになってしまいました。

残念だけど。

笑いを上手く取り込めないというか、

ありのまま書くしかなくて・・・

 

黒姫エイドを出ると、

すぐにゲレンデの登りになる。

芝生が気持ちいいし、

コスモスが美しい場所なんだけど、

とても走れる傾斜じゃない。

最初は、壁(笑)

そして・・・

なだらかな壁(笑)

ゲレンデは1キロくらいで終わるけど、

この間、

グイグイ進む妻とは離れてしまって、

見えなくなってしまった。

 

ちょっと・・・

・・・・・・

・・・・・・

情けなくなるほど、

登れない。

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林道では、マイルの選手がちらほらと。

マイルは黒姫でペーサーと合流できる。

ペーサーが付けば元気が出るはずなんだけど

疲れてトボトボと歩いている、

ペーサーと選手の二人組が

わりと多かった。

引き返してくるマイルの選手も

チラホラいた。

次に向かう途中で、

もうムリと判断して

黒姫に戻る決断をしたんだろう。

よっぽど厳しかったんだと思う。

そういえば、

黒姫の手前で

マイルの選手と少し会話をしたんだけど、

その方も厳しい状態だった。

「次の黒姫で止めます」

「昨晩のスタートから異常な暑さで、

体力がもう限界」

と。

 

話を戻して、

ジブンは、というと・・・

こんなに斜度あったけ?

と思うほど、走れない。

ホントはこの区間

パワーウォークで速歩き、

斜度が緩むところは、

すかさず小走りするはずだった。

ある意味、攻めの区間

多少は、小走りもできたが、

それでも、イメージにはほど遠い。

林道のヘアピンカーブの先に

ちょうどすれちがう感じで妻が見えた。

こちらに視線を感じたので、

手を振って、動いていることはアピール。

でも、

出力が上がっているわけではない。

とにかく・・・

何も考えずに

前に進むしかなくなっていた。

 

そんな時に、

しもべーさんが道端で休んでいて。

「両足つっちゃいました」

しもべーさんも苦しそうだ。

 

ようやくピークを越えて、

林道を下って、トレイルに。

ここから先は、一旦下って吊り橋を渡り、

そして、同じくらいの標高を上がることになる。

進む方角の景色が開けていて、

いやがおうにも、

先を考えさせられる場所。

前回2019年も、ちょうど

この地点で時間を気にした。

時計を見ると、15時30分くらい。

どうだろう・・・

ここから笹ヶ峰まで1時間くらいかかるとして、

やっぱりギリギリの時間になってきている。

ジブンはもう厳しいかな?

笹ヶ峰の関門は大丈夫だが、

そこから先、走れるのか?

二人とも潰れてた前回とは違って、

妻は走れているし、

登れている。

どうする・・・

ここにきて、

決断の時が来たか・・・?

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不安定な下りを通過して、

吊り橋まで来た。

思っていたほど並んでいない。

5分くらいで、1度に3人渡れる順番に。

橋を渡ると、壁のような急坂を登る。

グイグイ登るというより、

ただ、ひたすら、足を前の上方に置くだけ。

安定のゾンビ状態(笑)

登り切るのに10分くらいかかった。

ここからは、静かな森、

気持ちよいトレイルを走ることになるが・・・

登り切った直後、気持ち悪くなって・・・

・・・・・・・

・・・・・・・

走れない。

 

ここで、心折れた。

笹ヶ峰で打ち明けよう。

まだ完走のチャンスがある妻に

先に行ってもらおう。

何年も一緒に走ってきたけど、

こんなことは一度もなかった。

でも、

一緒に進んで、

足をひっぱるくらいなら・・・

・・・・・・・・・・・・・・

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2キロほど、

葛藤しながら、進んでいくと、

人の声が聞こえてきた。

エイドはもうすぐ。

せめて、ここからは、

最後くらいは(泣)

走ろう・・・

さすがに

笑顔は出ない(泣)

 

60キロ地点 笹ヶ峰エイド

到着時間:16時42分

目標時間:16時10分

計画から30分遅れは相変わらず。

目標時間の設定の精度によるけど、

この区間、遅かったのか、

想定通りだったのか、

判断すらできなかった。

でも、

ここでの滞在は20分くらいの計画だったから、

どっちにしても関門ギリギリ。

 

ここまで、考えてきたことを

妻に伝えた。

ショックだったとは思うが、

よほど自分の様子がおかしいと

感じていたのだろう。

躊躇はしたけど、

すぐに

「頑張る。完走する。」

と、締まった表情になっていた。

 

そんなところに、

しもべーさんがエイドに

入ってきた。

「リタイアします」と。

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一言「練習不足でした」と。

これ以上は無理出来ない様子。

お約束の写真を撮る体力は

残していました(笑)

お互いに(泣)

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関門出発時間ギリギリの

17時15分に、妻が出発。

リタイヤの2人は、

まだガラガラの

回収バスに乗り込んだのでした。

 

回収バスは、

ゴール地点の飯綱リゾートスキー場まで

リタイヤ選手を運びます。

結局、回収バスは満席になっており。

でも、みんな無言・・・

ボーっとしながら

1時間30分くらいで、

ゴールに到着。

駐車場から

ゴールは少し見えるんだけど、

見る気力もなく。

すぐに斑尾行きのバスに乗り換えて。

そこから、1時間くらいかけて、

スタート地点までバスに揺られました。

そこから自分の車に乗り換えて、

宿に戻ったのが、21時ころ。

途中のコンビニで

カップラーメンを食べましたが、

味はよく覚えていない。

妻のゴールに迎えに行くことに

なっていたので、

1時頃に目覚ましをセットして

布団の上に横になりました。

 

次回は、妻のその後の

回想録に・・・

つづく。